羽田新ルート1年

2021年4月14日(水)

 運用から1年国際便の受け入れ強化のためとして運用が始まった羽田新ルートは4月で丸1年が経過しました。南風が吹く午後3~7時の間の約3時間、同空港を離着陸する航空機が練馬区上空などを低高度で飛ぶ新経路。練馬区民をふくむルート下の住民の騒音や落下物への懸念はいぜん強く、国土交通省に寄せられた苦情は昨年末の時点で計5947件にのぼっています。

 国交省は当初、3時間あたり約130便の着陸と約60便の離陸を想定していましたが、新型コロナ感染症の影響で運用実績は激減。いまでは新ルートの必要性そのものが疑問視されています。また、同経路を自衛隊機が使用していることも国会質疑で明らかになり、民間機では報告義務が課されている落下物についても、自衛隊機は義務を負っていないことが判明しています。

 部品や氷塊が落下しやすいのは、車輪を機体から出す着陸態勢時がもっとも多いと言われます。羽田新ルートではこのタイミングで練馬上空付近を通過しています。昨年12月、那覇発羽田行きのボーイング777型機が左エンジンを損傷し、那覇空港に緊急着陸する重大事故が発生。また翌2月には米デンバー発ホノルル行きの同型機が離陸直後に右エンジンを損傷し、デンバー空港に引き返す事故が起きています。後者は、ルート下の住宅の軒先にエンジン先端部分の部品が落下していることが確認されています。

 日本共産党議員団はこれを受け、3月に練馬区長あてに申入れを行いました(写真)。申入れでは ①事故の原因究明と公表、区民への十分な説明をすること ②住宅密集地の上空を飛行する現行の新ルートそのものを見直すこと ③原因解明と対策が示されるまで同系列のエンジンを搭載した航空機の国内運行をさせないこと、を区民の安全・安心をまもる立場から政府に求めるよう要求しました。

 板橋区や港区などの新ルート下の自治体からはすでに、安全対策の強化等を求める要請書が国に対して提出されています。