非武装という選択「コスタリカの奇跡」

先週、「コスタリカの奇跡」を観てきました(2016年製作・ねりま9条の会主催)。

中米コスタリカは九州と四国を合わせた面積の国土に、人口480万人が住むカトリックの国。バナナ、パイナップル、コーヒーなどの農業のほか、製造業(医療器具)や観光業を主要産業にしています。

しかし、一番の特徴は1948年に常備軍を解体したこと。軍事予算をゼロにして教育や医療を無償化し、環境保全に国家予算を振り分けてきました。結果、同国は中南米でもっとも安全な国になり、「地球幸福度指数」(The Happy Planet Index)の世界ランキングでトップに輝いたのです(2016年)。(ちなみに日本は同年58位)

映画は、1948~49年にかけて行われた軍隊廃止の流れを追いながら、コスタリカが教育、医療、環境にどう投資を振り向けていったのかを解説します。元大統領やノーベル賞受賞者、弁護士、ジャーナリスト、学者が登場し、壮大で意欲的な脱軍備のプロジェクトをいかに達成したのかを珠玉の証言によって明らかにしています。

日本の2018年度防衛予算は5兆3000億円でした。もしこのお金をコスタリカのように教育費や社会福祉、医療、環境分野に使えたら、貧困の苦しみや戦争の不安から私たちは解放されるでしょう。この映画を見れば、非武装が非現実的なものとは決して思えなくなります。なぜならそれは99%人類の利益であり、英知だからです。

安倍政権によって今ほど平和憲法9条が傷つけられている時はありません。2度にわたる原子爆弾の被害を経験した日本人だからこそ、みずからの武装解除で世界をリードしてほしいと願うのです。

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