アコーディオン奏者

 

 自宅のある埼玉県所沢市から東京都練馬区まで毎月3回、10キロのアコーディオンを担いで通っています。「うたごえ」をこよなく愛するわたしを、野村さんに取材していただいたのが最初の出会いでした。2010年の夏のことです。

 取材を通じて、野村さんの明るくて、ひたむきな人柄に触れました。「こういう青年がこれからの日本を背負っていくんだなぁ」 と、私もパスポートを手に米軍占領下の沖縄にわたった血気盛んだった頃の青春時代に戻った気がしたのを覚えています。

 笑顔で快活な野村さんがいつも身近にいてくれること、しあわせです。わたしもささやかながら文化や福祉に関わっていますが、地方自治の役割がいまほど問われている時はありません。地方議員としての活躍にこころから期待しています。

リーフレット11月号

性的マイノリティー当事者

 

 自身の性に違和感おぼえたのは思春期のころ。好意をもった相手の性別に戸惑ったのを覚えています。「普通」への同調圧力と異性愛以外の者に不寛容な社会。家族や友人と一緒にいる時でさえ、そのなかで苦しさにもだえ、いままで息をひそめて生きてきました。

 いま、少なからぬ人たちが虹色の旗をかかげ、顔をあげ始めています。性の垣根を取り払い「だれもが自分らしく」と。LGBTを認めることは、多彩な個性のあり方を認めること。ゆたかな多様性を受け入れ、発展させる社会こそ、生きやすさのはじまりだと思うのです。

 説さんは、ひとに垣根をつくりません。先入観や偏見で人を傷つけることもありません。飄々(ひょうひょう)としたポップな笑顔に、繊細であたたかい思いやりがあります。同郷で同学年、筋トレ好きが共通点。説さんと一歩ずつ、自歩を固めていけたらと思っています。

保育士

保育士 田中きょう

 保育士になって15年。勤務条件の劣悪さから、これまで数えきれないほどの同僚が保育の現場を離れていった。専門職として小さな命の発達に向き合い、これほど神経をすり減らしているにもかかわらず・・いまだ「子どもと遊ぶ仕事でしょ」みたいな、傷つく誤解もある。

 もっとも幼く、かよわい子どもを全力で尊重することなしに政治の存在意義などありえない。認可保育園を増やし、公的保育を拡充するとともに、熱意とこころざしをもった保育士の誇りを支えてほしい。保育をもうこれ以上、保育士の献身に頼ることはやめるべきだ。

 わが家にも説っちゃんちと同じ兄妹構成の3児がいる。説っちゃんは、しっかり遊び、しっかり笑う。大人が夢中になって遊ぶ姿を見て、子どもも安心して夢中になれる。子どもの声に耳をかたむけ、ママやパパに笑顔が戻れば、日本はもっと幸せでいい国になれると思う。

助産師・看護師

助産師・看護師 夏目藍

 高齢出産が社会問題化する一方、望まない妊娠・出産を経験する未成年や若年層は依然として後を絶ちません。セックスと避妊にかかわる知識、身をまもる社会福祉を知らない多くが貧困と密接です。現場で感じるのは、女性がいまでも圧倒的な社会的弱者だということ。

 たび重なる社会保障の改悪に現場はこころを痛めています。新しい命の誕生は、家族の喜びであるとともに、社会の宝。おカネのあるなしに関わらず、正しい性教育を受け、望めば誰もが安心して出産できる環境整備こそ必要です。この願いに応えるのが政治の責任です。

 ともに子育て真っ最中の親として、命と自由が尊ばれ、人間性がさらにゆたかに花ひらく社会の実現を図っていきたい。わたしは医療・看護の現場から、説さんは政治の現場から、社会進歩のあゆみを一緒にすすめていけたらと考えています。

エルサレム在住・平和活動家

エルサレム在住・平和活動家 ガリコ美恵子

 東エルサレムのシェイク・ジャラで毎週末、占領や入植への抗議デモをしています。2015年春、イスラエル国政選挙の現地取材にひとりで来ていた説っちゃんが偶然そのデモを目にとめ、車から降りて陽気な英語で話しかけてきたのです。すぐに仲良くなりました。

 丸腰のパレスチナ人を完全武装のイスラエル軍が制圧した同年3月末の「土地の日」。エルサレム旧市街のダマスカス門付近は催涙ガスがたちこめ、建物の屋上には狙撃手が身構えるなか、カメラを手に腰を低くかがめ、必死に現場を追う彼の姿が印象的でした。

 支配する側とされる側、抑圧する側とされる側を鋭くかぎ分ける彼の嗅覚は、政治の場でも存分に発揮されると信じています。アラブの屋台でいっしょに買い食いしたこと、エルサレムのバーやわたしの自宅で毎晩のように語りあかしたこと、いい思い出です。

シングルマザー

シングルマザー 寺尾富子

 説さんは声がおおきい。ないしょ話とか無理そうだけど、嘘がないなと思う。声かけ上手で聞き上手、わたしの心のなかを正確に見抜いてくれるスペシャリストだ。社会の隅っこで、ひっそりと生きている人たちを見落とさない、信頼できる身ぢかなお助けマンなのです。

 借金を機に、ふたりの息子と暮らしはじめ10年。最近では、二十歳になった長男が仕事帰りに買ってきてくれる缶ビールを分けあう。父親不在でも、「おれたち普通に生活してるよね」と気を使ってくれたりする。「大きくなった」…。反抗期を思い出し、胸が熱くなる。

 別離による不利益を女性はより重く負う。子どもがいれば、教育費は収入をはるかに上まわる。そんな折、社会福祉との縁を取り持ってくれるのが地方議員の役目だと思う。困ったときに誰もが電話一本でつながる議員が近くにひとりはいてくれる、そんな区政は望ましい。

会社員

会社員 馬場大宣

 バブル崩壊後の就職氷河期を経験した〝失われた世代〟。企業は新卒採用をしぶり、リストラや倒産、不良債権が社会に暗い影を落としました。経済的な事情もあり進学をあきらめ、上京したのは10数年前。6つ歳上の説さんと出会ったのはその頃です。

 説さんは、ひととの結びつきを大切にします。声をかけ、気にかける。存在を無視されないことで、どれほど救われたでしょうか。家族や友人をつくることが、いまや手の届かない夢にさえなっている。孤独がひとを死に追いやるほどの日常を、だれもが耐えています。

 東日本大震災の津波で近しい人を亡くしました。郷里の岩手県大船渡市にとどまる仲間らは不安定雇用に身を置きます。生まれた環境が人生のおおくを決定づけ、主人公である本人が生き方を選べない。そんな矛盾は極限の被災地でより深刻に表れていると感じています。

会社員

会社員 松山清美

松山 清美 ひときわ明るい笑顔をわたしに見せてくれる説さんです。はじめて朝の桜台駅でニュースを受け取ったとき「ありがとう!うれしいです!行ってらっしゃい!」と声をかけてくれ、「なんて感じのいい人なんだー」(笑)と感心したのがきっかけ。以来、すっかり説さん推しになりました。

 わたしたちと同じ目線、庶民感覚をもつ議員さんが地域にどれだけいるんだろうと思っていましたが、こんなに身近に素敵な議員さんがいることを知って、すごく嬉しかったし、希望を感じました。

 わたしの両親は生まれながらの聾(ろう)者で子どもの頃からコミュニケーションは手話でした。説さんには、これからもハンディキャップをもつ人たちに寄り添ってもらって、いつでも区民の味方でいてほしいです。これからも説さんを応援します!

元アラブ連盟東京事務所勤務 通訳・翻訳者

元アラブ連盟東京事務所勤務 通訳・翻訳者 尾崎芙紀

 「世界の火薬庫」と呼ばれる中東/アラブ諸国。欧米の列強支配に苦しむ民衆の困難に、こころを寄せてきた友人です。机を並べて働いたことはありませんが、講演会などで顔をあわせたり、情報交換や資料の貸し借りなどをして助け合ってきました。

 どんな対象にも先入観をもたず、正面から取り組んできた野村さん。他者への偏見がなく、だれからの意見にも耳を傾ける。机上の研究にとどまらず、現場に入って感性を研ぎ澄まし、困難を分かち、ともにたたかう。そんな姿を拝見してきました。

 これらはどれをとっても、議員として不可欠な資質です。世界に目を向けつつ、身近な生活者の暮らしと尊厳を守り抜く。野村さんには、打ってつけの舞台です。いっそうの活躍を期待しています。